ロンドンの路地に迷い込む 1:Goodwin’s Court

ロンドンの街は日本の古都の様に、古い町並みがそのまま残る場所が沢山。
中心地を歩いていてもほとんど人が通らない、古い細道・裏道・路地がいっぱい。
今回は是非訪れて頂きたいロンドンの路地をご紹介。

ロンドンの街には裏路地がいっぱい

街を歩いていると新旧混載の建物や街並みが楽しめ、ガイドブックや旅のサイトに載っている通りを歩くだけでも、日本とは違う景色が目の前に広がるロンドン。
新しい商業施設や店舗が軒を連ねる中、保存建築物が多い為、保存規定レベルにもよるが、外観や内装をそのまま残す建物が多い都市。

でも折角散策するなら、ちょっと裏道に吸い込まれてみると、大通りとは違った姿を見れて、まるで「自分はいつの時代に居るのやら」と思えるような場所を、たくさん見つけることが出来るでしょう。

Leicester Square駅の路地「Goodwin’s Court」

今回はレスタースクエア駅の近くにある裏路地。
通りを歩いていたら素通りしそうな細道のひとつ。
その名は「Goodwin’s Court」

レスタースクエア側の入り口は、何の変哲もない、一瞬細道好きの佐久間としても興味がそそられない入り口だが、ちょっと奥を覗くとすり減った階段が・・・ん~、吸い込まれろ!と言う匂いがプンプンする。

まさにこれは、見逃してはいけないノスタルジー感満載の裏路地。

17世紀までは「Fisher’s Alley」と言う名前の通りだったが、1690年に現在の「Goodwin’s Court」に。
レンガ造りの家並みは当時の建築とも言われてるが、丸みを帯びた窓のふくらみは18世紀からと考えると、窓を後から変えたのか、あるいは建築も18世紀の物なのかはちょっと解らず。
当時の住人はこの近くのコベントガーデンの商人や職人。その中には17世紀の国王、チャールズ2世の愛人だったネル グウィンが住んでいたと言う噂もあるが。。。
19世紀にはこの周辺に劇場が多く建ち、その関係者が住居として使っていたらしい。

その後、周辺は再開発されてしまったが、この通りは何とか生き延びたものの、20世紀に入り住居としては不適切となり住民は追い出されてしまったらしい。
そんな中、ある人物がこの通りごと買い取り家の中を修復。現在はオフィスなどが入る通りとなり維持されている。

この通りは、周辺とは大きく違い昔のロンドンの空気が今だ漂う場所。その為、2018年公開の「メリーポピンズ リターンズ」映画の撮影場所としても使用された。
メリーポピンズと子供たちがボールを直してもらいに訪れた時に歩いていた通り。

そして何と言っても有名なのが。。。。

有名な映画にインスピレーションを与えた場所として

ハリーポッターのダイアゴン横丁のイメージに影響した場所としても有名。
膨らみのある窓の作りはまさにダイアゴン横丁のお店のイメージ。実際にここで撮影をする案もあったらしいが、通りが狭く撮影機材が入らないので断念したらしいが、本当かな~。

でも、ハリーとハグリットがここを歩いていたとしても違和感がないのは確か!


凄いのはこの路地のランプはガス灯。
今でもロンドンの街中にはガス灯が1500基ほどあるとの事。
ただし、現在の世界情勢からこの先減らしていくと言う、寂しい報告が最近あったばかり。

まあ、こればかりは致し方ないですね。

場所はこちら

【Goodwin’s Court】

今回ご紹介の路地以外にも、ロンドンには魅力的な路地がいっぱい。
また別路地の写真撮ってきたらご報告しますね。