海外旅行で何をもっていけば良いか、旅慣れていても悩みますよね。
現地の天気や気温で用意する物違うし、ましてや現地通貨はいくら用意すればいいのか。
今回は、イギリスでの支払や精算事情をご案内。
【2022年11月現在の情報になります】
コンテンツ
現在のイギリスの支払い事情
イギリスではコロナ前からショップやレストラン、カフェやパブなどでの清算は現金からクレジットカードや携帯電話に移行していました。そんな中、コロナの影響もあり現金の受け渡しを避けるお店が増えてきた関係で、瞬く間にキャッシュレス社会へと変化を遂げました。
お店によっては「カードのみ」を表示しているところもあり、現金での取引をしないお店まで。
その関係もあり、多くの人たちが現金を持ち歩かない生活へと変わりました。
そうは言うものの、今だ「現金のみ」と言うお店も僅かながら存在することは確かです。(逆に何故現金に拘るのか。ちょっと怪しい感じがするぐらい・・・)ただ、今ではマーケットなどの出店や屋台でもカード精算が可能なところが殆ど。最近では有料公衆トイレの入り口もカードが可能になった場所が増えています。
という事で、チャールズ3世の紙幣や硬貨が出始めても、実際持つ人は少なそう。。。それよりもエリザベス女王の紙幣や硬貨を大切に保管する人の方が多そうだけどね。
カードでの清算について
さて、今やカード無しでは不便な世の中となったイギリス。事の始まりは2012年のロンドンオリンピックから。カードでの会計を推進し更にはコンタクトレスカードと言われる非接触型カードの清算を主流にしていこうという目標が立てられた事が大きいと言われています。結果的には約10年の年月が経ちましたが、見事にキャッシュレス社会へと変貌を遂げました。以前は「£〇〇以下のお会計の際は、+50ペンス上乗せで精算」、なんていう店もありましたが、現在これは違法行為となった事も、普及していく上での影響が大きかったかもしれません。
今では£1以下のペットボトルのお水1本買うだけでも、気兼ねなくカードで精算できるようになりました。
ところでご存知の通り、カードには大きく分けて3種類あり、
*クレジットカード(利用後に月単位でまとめて清算)
*デイビッドカード(利用毎に銀行口座から精算)
*プリペイドカード(利用前にお金をチャージしそこから精算)
このいずれも、イギリスでは支払い時の利用が可能になっています。
(日本で発行のカードの場合でも問題ありませんが、契約内容や契約会社によって異なる可能性があるので旅行前にカード会社に要確認)
お会計時の清算方法
現在イギリスでのカード清算で主流のやり方はこの2種類
*カードマシーンに差し込み4桁の暗証番号を入力する日本と同じ方法。
*イギリスで主流なのはカードマシーンにタッチをするだけで精算できる方法。
になっています。
よく日本では「暗証番号忘れちゃった~」の時、カードマシーンにカードをスライドさせて、プリントされた紙にサインをする方法がありましたが(まだあるのでしょうか?)イギリスではICチップの入った暗証番号認証のカードでスライド清算はセキュリティー上出来ないので、暗証番号は必ず忘れずに。
(勿論ICチップの付いていない、スライド清算のみのカードも使えますが、最近ではカードマシーンによってはスライド機能が付いていない機種も出てきているので、その場合は利用できません。)
便利なコンタクトレスカード
さて、先程からお伝えしているコンタクトレスカード(非接触型カード)。実は気が付かずにお持ちのカードが対応可能になっている場合があります。
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カードのどこかにWiFiマークを横にしたようなコンタクトレスマークが付いていれば、タッチ精算が出来るようになっています。これは基本、世界共通の物なので、イギリスのみならず対応している国ではタッチ精算が可能です。
イギリスでは現在£100までこのタッチ精算が可能で、それ以上の高い金額になると今まで通り、カードマシーンに差し込み暗証番号で精算するようになっています。
今お持ちのカードで、コンタクトレスマークが付いていないと言う方。日本でもこの機能が浸透してきているようですので、海外旅行前にカード会社に問い合わせてコンタクトレスカードへの差し替えをしておくと便利かと。勿論、今まで通り暗証番号での清算も可能ですので差し替えが出来なかったとしてもご心配なく。
イギリス旅行でお財布に小銭が溜まっていく心配をしないで済むと思いますよ。(笑)
携帯電話での清算について
今では日本でも当たり前のように使われている携帯電話でのタッチ清算。
自分は基本、携帯電話を利用してすべての清算をしています。実に便利です。
日本でお持ちの携帯電話にタッチ式の支払い機能が付いていれば、基本イギリスでも利用可能です。
なお、よく聞かれるのがPayPayは使えるか。これは残念ながら海外では使えません。
Google Pay、Apple Pay、Samsung Payなどの様に、世界共通の支払いシステムのみになります。
利用の際は、携帯電話に支払いカードの登録が必要になります。
その際、お持ちのカードの契約内容や、カード会社が携帯電話での清算を契約していない会社もあり、カード登録が出来ない物もありますので注意が必要。
事前に登録出来るか早めに確認しておいたほうが良いと思います。
携帯電話があれば前記のカードと同じ様にタッチ精算がどこでも出来ます。
日本の様に「PayPayで」みたいな支払い方法の確認など一切なし。
携帯電話の凄いところは、カードと違いタッチ精算での限度額が無い事。今の携帯電話は個人認証なくして作動しないと言うのが前提になっているので、セキュリティー上、本人の使用と認識し限度額なくタッチ精算が出来るようになっています。
勿論アップルウォッチなどのような腕時計での清算も同様です(よくTomoさんはこれで精算していますね)
思い切って、イギリスで携帯電話のタッチ精算を使って、車でも買っちゃう?
なんと公共交通機関も利用可能
ところで、以前のブログでロンドンの公共交通機関で利用する「オイスターカード」についてご案内しました。実はこのオイスターカード、前記したタッチ精算が出来る支払いカードや携帯電話があれば必要ないのです。
駅の改札を通過する時、バスに乗る時、支払いカードや携帯電話でタッチパネルにタッチすれば乗車できてしまいます。更にはオイスターカードと同じ様に、「Daily Cap」と言われる一日に引かれる交通費最高金額のシステムも自動的に利用できるようになっています
(システムの明細や料金については「ロンドンの地下鉄の運賃やチケットについて」をご参照ください)
支払いカードか携帯電話があれば、心配な清算や交通網の利用も簡単で安心ですよね。
では現金はいくらぐらい持っていると安心?
「私は現金派。やっぱり現金がないと不安」と言う方も多いですよね。
換金手数料はどれがお得?
一般的に外貨への両替の際、手数料はどれがお得かご存知ですか?
・現地でクレジットカードなどを使ってキャッシュマシーンから現地通貨を引き出す手数料
・両替所で円からポンドに換金する手数料
・現地支払いをクレジットカードで払った換金手数料
など
どの手数料が一番高いと思います?
実は高い順に並んでいるんです。
なので、現地でカード清算した時の方が換金率が良いと言われています。
(勿論、利用計上時の為替の金額で手数料が決まったり、両替金額で換金手数料も変わって来ますのであくまでも同額の両替手続きとして参照してください)
そう考えるとやはり現地での支払いは、カードや携帯電話がお得と言う訳なんです。
そうは言っても現地でのチップや、万が一現金しか使えない店があったら?って心配ですよね。
チップの為の小銭必要?
例えば心配なチップの件。
ロンドンではタクシー、飲食店、ホテルにチップ必要と、よくガイドブックなどに載っています。
現金の用意が必要かどうか、それぞれ今の現状をご案内しますね。
ロンドンタクシー
ロンドンタクシーは全車、カード清算が可能になっています。
支払の際に、カードマシーンに「Gratuity?」と表示されるので、何%のチップを追加してあげるか(一般的には10%と言われています)入力して、チップを含めたトータル金額を払えば終了
レストラン・カフェ
最近ではテーブル会計の際のレシートに「Service Charge」と記された約12.5~15%のチップが含まれていることが殆ど。記載の合計金額を払えば終了。
稀に記載がない飲食店もあります。その際はカードマシーンにTaxiのように「Gratuity」が表示された場合はチップの金額や%を入力。もし表示がなければ、純粋な飲食代のみをカードで支払い、10%程のチップを置いていくと言う方法になります。
僕は「Service Charge」の記載がなく、純粋な合計金額だけだった場合によく使う手は、チップ10%ぐらい上乗せした切りの良い金額をこちらから伝えカード清算してもらう事が多いです。何しろ現金を持ち歩いていないので。
ホテル
ベッドメイキングに昔で言う「枕銭を」と言う話が良くあります。今は正直、必要ありません。
皆さんが払った宿泊代に、すべてのサービスが含まれていると言うのが現在の見解になります。
ですので、僕は基本、ホテルにチップは払いません。勿論、特別な依頼や気持ちの良い対応をしてくれた時はお渡しするようにしています。
チップはあくまでも心付け。強制ではありませんが、気持ちの良い対応や満足度の高いサービスを受け、感謝の気持ちを表したい時にはお渡しすれば良いかと思います。
現金しか使えない店だったらどうする?
もう一つ心配なのは、現金しか使えない店だったら。
まず、未だに現金のみの取引をしているような店に高級飲食店はありません。勿論、一般的な価格でもまず見る事が無いのが実情です。
万が一、入った店が現金のみだった場合は、恐らく近くのキャッシュマシーンを紹介されるので、(スタッフは慣れているはず 笑)急遽そこでお金をおろすと言う方法になるかと思います。
(ちなみに知る人ぞ知る中華街の「Wang Kei」は未だ現金のみ。美味しいけど衝撃的接客ぶり 笑)
でも、ロンドンで未だに現金しか使えない飲食店は稀だと思います。
以上からお察しいただけたと思いますが、カードや携帯電話で支払いを出来る方にとって、現金が必要になる場面はそう多くはないかと思います。
良くご旅行された方から「結局、現金はほとんど使いませんでした~」って方が殆どです。
ご心配でしたら、5,000円~1万円位の両替で事足りるかと思われます。
(ただし、最終的には自己判断になると思いますので、あくまでも参考として)
まだ現金が必要な場面の多い国は多くありますが、イギリス、特にロンドンはキャッシュレスが進んでいますので、両替は程々でお越しいただければと思います。
もしもの時の為に
さて最後に。便利になればなるほど心配な事も増えてくるもの。そこでそのための対策をご案内しておきます。
カードを失くした!盗まれた!
まずこのような万が一の時の為に、カードの裏面にあるカード会社の電話番号は必ず控えておくきましょう。「カード無くしちゃった!」ってただでさえ焦っているのに、どこに連絡したら良いか。それはカードの裏に記載されていますって気が付いた時はもう無い、ですよね。なので必ずメモしておきましょう。
そして、カード停止をかけますが、いつ無くしたかを覚えておくと、それ以降の利用について保証されると思うので、どこでいつ無くしたか、冷静に覚えておきましょうね。
携帯電話を失くした!盗まれた!
恐らく携帯電話は個人認証が出来ないと清算は出来ないはずなので、お金が使われることはほぼ無いに等しいかと思われます。その点は安心かもしれません。
ただ、失くした・盗まれた場合はすぐにSIMを抜いて売り飛ばされてしまいますので、追跡しても出て来ない可能性が大です。
携帯電話は多少見栄えが悪くても、ネックストラップを付けて持ち歩くのをお勧めします。
最近では観光客の方達も戻り始め、携帯電話の被害がかなり増えてきています(正直、コロナ前より多いかも)
くれぐれも自己防衛、自己管理を徹底し楽しい思い出作りをして頂けたらと思います。
なお、また新しい情報や変化があった場合にはお伝えしていきますね。